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プレス機械・プレス加工ってコレ!

1. プレス機械の仕組みです

世界のモノづくり産業に貢献

「そもそも、プレス加工ってなに?」と思われる方も多いかもしれません。この加工方法は、プレス機械の中に金型(かながた)と呼ぶ一対になった工具を取り付け、その間に金属などの素材を入れて大きな圧力(大きなものでは3,000トン以上の加圧力)を加え、素材に金型の形状を写すことにより成形するものです。つまり、プレス加工とは、押し付ける力で材料を曲げたり伸ばしたりして金型のサイズどおりに変形し、その形を永久に維持させるようにする加工技術です。

プレス加工は、短時間で連続して同じものがつくれるため大量生産に向いており、自動車関連産業をはじめ世界中のあらゆるモノづくりの現場で大活躍しています。

プレス加工のプロセス

1.素材は主に金属です。

2.プレス機械の中に上下の金型がついています。

3.金型で金属をはさみ、圧力を加えます。

プレス加工のプロセスを動画で見たい方はこちら

【6工程のトランスファ加工サンプル】ガスタンク

2. 身の回りにあふれるプレス加工製品

多種多様な製品づくりに活かされているプレス成形

プレス成形には、一度の工程で製作可能な単純な形状のものから、複数の工程を経て作られる高度な加工製品までさまざまなものがあります。こうしたサイズやデザインの自由さが、プレス加工によって作られる製品分野の多様さに結びついています。

日本の自動車はバリエーション世界一

世界の自動車事情を眺めてみると、日本の自動車は海外のものに比べてずば抜けて車種が多く、さまざまな機能をつけて差別化を図り、世界各国の消費者の多様なニーズに応えようという傾向が顕著です。またジャストインタイムの生産方式による効率的で柔軟な生産体制も日本の自動車産業のお家芸です。こうした多彩で柔軟な自動車の生産方式には高機能なアイダの成形システムがお役に立っています。

デザイン豊富な家電品も

薄型テレビや冷蔵庫、エアコン、洗濯機などのボディや内蔵されているコンプレッサーなどもプレス成形されています。短納期・大量生産が可能なプレス加工の特徴が活かされ、短いサイクルで豊富なデザインの製品が次々と送り出されています。

IC関連やHDDなどの電子部品も

ICチップを搭載するリードフレームは、1ミクロン=1000分の1ミリ単位の精度が求められ、超精密な金型技術とプレス加工技術が必要です。またHDD(ハードディスクドライブ)などのコンピュータ部品、また携帯電話に使用されるリチウムイオン電池ケースなど、多くの電子機器部品がプレス成形によって製造されています。

台所や財布の中にも!?

意外なところでは、チタンの眼鏡フレームやカテーテルなどの医療器具、ステンレスの鍋やナイフにスプーンにドアのノブ、さらにはお金(硬貨)もプレス成形で製造されています。

暮らしにいきるAIDAの技術

3. 精密さにも対応しています

製品の進化を支える高度な技術

近年、自動車業界においては、CO2削減といった環境配慮の観点から燃費向上のための「軽くて丈夫な」クルマ作りが推進され、使われる素材もハイテン材などの加工の難しいものが増えてきたため、必然的にプレス成形に求められる技術は高度化しています。加えて、腕時計などに使われるチタン合金や、軽さが喜ばれる携帯電話やPCに用いられるマグネシウム合金など、従来プレス加工で対応できなかった難加工材も最近では成形が可能となってきました。また、ハイブリッドカー用のモータに使用される極薄の金属板を重ねてつくるモータコア(電極)は精密で繊細な加工技術を必要とし、プレス機械でしか生産することができません。
このように製品の高性能化・多機能化は、実は最先端のプレス成形技術が支えているのです。

4. 事業そのもので「エコ」に貢献しています

省資源、省エネで現代のニーズに応える

地球は今、温暖化をはじめ、さまざまな環境問題を抱えています。その解決の一翼を担う産業界では、企業活動のひとつとして環境保護に貢献することが求められています。プレス成形は、省資源・省エネルギー型の生産手段であり、それ自体が環境への貢献に結びついているということができます。

1.再生が可能な金属という素材を用いている

2.加工中に材料を削ったりすることは少なく、スクラップ(くず)が少ししかでない。

3.少ない消費エネルギーでスピーディに大量生産でき、省エネが可能。

5. 「地球に優しく、より安全、より便利」に応えます

自動車業界では「地球温暖化と人の命の大切さ」への配慮から、より軽く丈夫な車をつくろうとしています。それに伴って素材は軽くて硬いものに替わり、高精度・高品質の加工技術が求められています。また家電品や電子機器などでも、石油由来の樹脂からリサイクル可能な金属へと素材がシフトし、デザインも小型化・薄型化する傾向にあってプレス加工の需要は増加しています。こうして世界の人々が「環境や安全、そして便利さ」を求める限り、アイダの役割は将来に亘ってますます大きくなっていくと考えています。

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