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信頼性、耐久性、保全性が格段に向上 高速自動プレスHMX機クラッチブレーキのギヤレス化

お客様データ 松本ESテック株式会社様 無方向性電磁鋼帯加工のトップメーカーである松本ESテック株式会社殿。どの高炉メーカーからも材料を調達できる独立系としての強みと高度な技術力を活かし、各種精密モーターコアなどを生産。モーターを使用するさまざまな産業分野の発展に貢献されています。同社が行ったアイダ製高速精密自動プレスHMX機(※注)のレトロフィット事例をご紹介します。

信頼性、耐久性、保全性の向上やコスト削減を狙い、ギヤを使用しない新構造クラッチブレーキを採用。

Qきっかけは何だったのでしょうか。

対象は、平成3年(1991年)に納入したアイダ製HMX-300(1)という高速自動プレスです。
近年、作業内容がますます高速化・高負荷化する傾向にあり、度々部品交換等が必要となっていたため、そろそろこのへんで抜本的な対策を講じておかなければと考えていました。その際、AIDAからギヤを使用しない新構造クラッチブレーキに改造してはという提案を受けたのです。

Q具体的にはどのような工事ですか

レトロフィット用の新構造クラッチブレーキとは、可動部にギヤを使用せず、インナギヤとハブが一体化しており、インナギヤに相当する部分にブロックタイプのフリクションパットを設けるしくみになっています。

従来構造では、長期にわたる高負荷運転によって摩擦が極端に進行すれば、インナギアの交換などの大規模な修理が必要になる場合がある一方、新構造では、フリクションパッドの入れ替えのみでメンテナンスが可能になります。AIDAから、信頼性、耐久性、保全性は格段に向上するうえ、ギヤ構造に比べて保全費用が非常に安価になるという説明を聞き、メリットの大きい改造工事であると感じました。更にレトロフィット工事で重視される工期は、たったの2日でした。

今のところ改造してまだ2年なので、もう少し様子を見ないとわかりませんが、大規模修理を未然に防ぐことができれば、その意義は非常に大きいと思います。

――ありがとうございました。
ちなみに、このレトロフィットと同様の工事、つまりHMXシリーズの旧構造のクラッチやブレーキをギヤレスにする工事に関しては、すでに60件以上の改修実績があります。クラッチのみ、ブレーキのみという工事にも対応します。AIDAはこれからもプレス機を長期にわたって安心してお使いいただくために、予防保全による積極的なメンテナンスを提案してまいります。

  • ※注:2003年以前に納入されたHMX機のクラッチブレーキは、インナギヤとハブを組み合わせたはめ合い構造になっていました。
    2004年以降納入機は新構造を採用しています。

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